脳と口の関係
脳と口の関係
脳と口の関係
2012年5月12日土曜日
口腔の機能は、大別すると摂食機能と言語機能に分けられます。この摂食機能には咀嚼機能と嚥下機能があり、咀嚼機能には歯、唾液の分泌、舌運動、咬合力が大きく関与しています。また嚥下機能は口腔期・咽頭期・食道期として分けてられており、口腔期はモノを噛み砕き咽頭まで運ぶ重要な機能を口腔が担っています。
上の有名なペンフィールドのマップを見ても分かるように、脳における体制感覚野と運動野において、口腔領域に関与する部分は非常に広い範囲となっています。このことからも人間は長い年月をかけ遺伝的に口腔領域を重要視していることが分かります。
口腔の機能が衰えることは脳の機能が広範囲に低下するといえるでしょう。
最近では口腔機能が衰えて咀嚼能力が低下することにより、脳の血流が低下し認知症のリスクが高まることが指摘されています
ペンフィールドのマップ
体制感覚野(体からの触覚情報を受ける部分)と運動野(体を動かすための指令を出す部分)に分けて、体の各部位からの入力が、感覚皮質のどの部分に投射されているかを示したもの。描かれている顔や体の絵は、各部位からの入力が、どれくらいの領域に投射されているか、その面積比を表しています。